RIHAVA / 基礎知識 / ⑤
蓄電池のサイクル数
使った量と電池の劣化は別。サイクルの数え方と、放電の深さによる違いを操作して学びましょう。
数字で体験する。
「使った量」と「電池への負担」は同じではありません。
使った電気を、足してみる
この体験では、電池の基準容量100%分を放電したら「1サイクル相当」と数えます。
ボタンを押すたび、必要な充電をしてから次の放電をした想定です。
0%分の放電量 ÷ 100。劣化した割合ではありません。
この100%は説明用の基準容量です。電池セルを実際に0%まで放電させる意味ではありません。充放電損失・容量の変化は含まない学習用計算で、メーカーのサイクル試験・劣化量・寿命予測とは異なります。
日々の使い方では、どう変わる?
1日あたりの放電量を動かすと、年間のサイクル相当数が変わります。
毎日同じ量を使うとした仮定で、将来の実際の使用量や寿命を予測するものではありません。1年365日として計算します。
同じ1回分でも、負担は同じ?
合計の放電量は同じ。でも、1回にどこまで使うか(放電深度・DoD)が違います。
放電の深さを切り替える
選んだ使い方
50%ずつ × 2回合計100%分 = 1.00サイクル相当半分ずつ使う例。1回の放電が浅くなっても、劣化量が半分になるわけではありません。
放電深度・温度・充電状態・電池の種類・充放電速度・経過時間によって劣化は変わります。ここは使用量の比較であり、製品の寿命や劣化率の予測ではありません。
サイクル数だけで寿命は決まらない
見積もりで似た数字を見ても、意味は別です。
充放電を繰り返した量や、所定の試験条件下での回数に関する指標。
使っていなくても、時間・温度・保管状態などの影響で容量が変化。
製品ごとに定める期間や容量の下限・適用条件。サイクル寿命と別の約束。
1サイクル当たり何%劣化するかも直線的には計算できません。製品ごとの試験温度・放電深度・終了時容量・保証書を確認しましょう。
よくある疑問
50%を2回使ったら、2サイクル?
このページの『満充電容量を基準にした放電量の累積』では、50%を2回使って合計100%分なので1サイクル相当です。実際のメーカー試験では充電・放電や測定条件の数え方が異なる場合があります。
6,000サイクルなら、1日1回で約16年使える?
6,000÷365は単なる算数上の年数です。公称サイクル数は所定の試験条件と終了時の容量基準による値で、実使用での寿命や保証年数を表しません。使用しなくても進む経年劣化や温度条件も関係します。
1サイクル使うと容量が何%減るの?
一律の劣化率はありません。サイクル相当数は使用量の指標で、失われる容量とは別です。放電の深さ・温度・電池の化学系・充電状態・経過時間などで結果が変わります。
サイクル数が多い電池ほど絶対に良い?
数値だけでは比較できません。公称サイクル数を計測した温度、放電深度、電流、容量維持率の基準が違うためです。容量・出力・保証・必要な工事も合わせて判断します。
参照:2026年10月28日。説明用のサイクル相当数は、放電量の累積を基準容量で割った値です。メーカーのサイクル試験と同じ算定方式とは限りません。